最後の箱は、聖夜の恋。|すべての物語がつながる最終話|
風花、星羅、天音、沙羅、風結、輝李、真那。
7人の女性たちを迎え、家具とともに、それぞれの人生に寄り添ってきたインテリアコーディネーター・聖夜。
最後のお客様・真那を見送ったあと、聖夜のスマートフォンに届いた一通のメッセージ。
北欧にいるはずの「彼」からでした。
「契約が早く終わったから帰ってきたよ」
突然の帰国。
何も準備できていない。
本当はサプライズでお祝いしたかったのに。
そんなことを考えながら店へ戻ろうとした聖夜の前に、よく知ったシルエットが現れます。
「なんでお店までくるのよ」
無視してやろうと思ってるのに――脚は勝手に、彼のもとへ。
7人の女性の暮らしと人生に寄り添ってきた聖夜。最後に開く「箱」は、彼女自身のために用意されていました。・・・
【ペルソナ】※舞台設定はインテリアショップ『ナナハコ』
・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター
・真那(まきな:23歳/CV:久野はるな)=東京で演劇の勉強とバイトをかけもちする女優の卵
【聖夜】
「どうもありがとうございました!」
【真那】
「こちらこそありがとうございました!」
【聖夜】
「応援してますね」
【真那】
「はい!
早く、名前がここまで届くように!
精進してがんばります」
【聖夜】
いってらっしゃい。
私は心の中で思いっきり手を振ってエールを送る。
少しだけ瞳が潤んだ。
と、そのとき・・・
■SE/携帯のバイブ音
あ・・・彼からのLINEだ・・
今頃は北欧にいるはず・・・
”契約が早く終わったから帰ってきたよ”
え?
なんで?
やだ、私、なにも準備していない。
彼が帰国したら、サプライズでお祝いしようと思ってたのに・・・
だめ。今日は早く帰んなきゃ・・・
お客さんを見送ったあと、店内へ戻ろうとしたとき・・・
夕陽の中に、よく知ったシルエットが浮かび上がった。
え?うそ?
なんでお店までくるのよ。
もう〜、知らない。
無視して事務所へ戻ってやる。
頭の中ではそう思っているのに、
私の脚は勝手に彼の元へ駆けていく。
事前に連絡もしないで。
ほんっとに・・・
ばか。
最低。
そう言いながら、私は彼の腕の中へ飛び込む。
夕陽が店内をオレンジ色に染めていった・・・



