【七つの箱 Episode 1〜星羅】仕事を「消せる」家具|ナナハコ スピンオフボイスドラマ

仕事を「消せる」家具|子育て×リモートワーク|

子育てをしながら、自宅で仕事をする。
仕事中は子どもが気になる。
子どもといると仕事が気になる。
そんな毎日を送っている星羅が『ナナハコ』で探していたのは、リモートワークのためのSOHO家具でした。
そこで聖夜が提案したのは、仕事が終わったらPCも書類もコードも「視界から消す」ことができるフラップデスク。
ONとOFFを切り替えるのは、気持ちだけじゃなくていい。
家具がその境界線を作ってくれることだってある。
そして星羅には、もう一つ意外なストレス解消法がありました。
それは――家具の組み立て。
子育て、仕事、自分の時間。
全部を完璧にするのではなく、自分に合った暮らし方を探していく女性の物語・・・

【ペルソナ】※舞台設定はインテリアショップ『ナナハコ』
・星羅(せいら:26歳/CV高松志帆)=リモートで仕事をこなす子育て主婦
・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター
・風花(ふうか:31歳/CV:蓬坂えりか)=睡眠不足に悩むマーケター

【星羅】
「すみません、あの・・・」

【聖夜】
「あ・・・ごめんなさい・・」

【星羅】
店員さんが抑えた声で、返事をする。
あ・・
電動ベッドでお客さんが眠ってるんだ・・・ふふ。気持ちよさそう・・・
いつもの自分とつい重ねちゃう。
しいっ・・・子どもを起こさないように・・・って

【風花】
「あら、ごめんなさい・・・微睡んじゃったみたい。
お恥ずかしい」

【星羅】
「あ、いいえ。起こしちゃってごめんなさい・・・」

【風花】
「とんでもない・・・そろそろ帰るところだったから。
じゃあね、聖夜」

【聖夜】
「うん、また来てね」

【星羅】
へえ、すごく親しげに喋ってる。
常連さんかな・・

【聖夜】
「どうも失礼しました。
なにかお探しですか?」

【星羅】
「あーなんて言ったらいいのかな・・・
リモートで会議するときとかの・・」

【聖夜】
「SOHO家具ですね。こちらへどうぞ」

【星羅】
よどみなく店員さんが答える。

ここは郊外のインテリアショップ・・『ナナハコ』だっけ?
店員さんは、SOHOと書かれたプレートの売り場へ。
商品の前で丁寧に説明してくれる。

【聖夜】
「最近人気なのは、このパネル一体型デスクですね。
正面と左右に、高めのパネルがついているコの字型デスク。
周りの余分なものを手軽に隠せるんです」

【星羅】
なるほど・・・。
ハイハイする子どもを見せないようにできるってことか。
でも、それって根本的な解決にならないなあ。
足元のコードとか踏んづけちゃいそうだし・・

【聖夜】
「ひょっとして・・・まだ小さなお子さんとかいらっしゃいます?」

【星羅】
「え?
・・・なんで分かるんですか?」

【聖夜】
「SOHOを見にくる方って、たいていパネルの広さを気にするんです。
でもお客さんは、角の丸みとか触ってらっしゃるし・・
下の方をずっと見ていましたよね」

【星羅】
「あ・・・」

【聖夜】
「もしそうでしたら、これなんかいかがですか?
フラップデスク。
見た目は木製のデスクですけど、
天板を、こうして上にパタンと倒すと・・・」

【星羅】
すご・・・
デスクがただのキャビネットになっちゃった。
PCも書類もコンセントも完全に見えなくなるってこと?
背板(せいた)の奥にコードを通す穴が空いてるから、
コード類も宙に浮かせて固定できるし」

【聖夜】
「これでオフのときは仕事を『視界から消去』できますよ・・
ストレスだって」

【星羅】
ああ・・・そっかぁ・・・・・・

ストレス、って仕事だけじゃないしなあ・・
産後うつ、ってどうしようもないと思ってたけど、
家具でアプローチする方法もあるんだ・・・

【聖夜】
「さしでがましいこと言って申し訳ありません・・」

【星羅】
「あ、いえ、とんでもありません。
この家具・・・自分で組み立てても大丈夫ですか?」

【聖夜】
「え・・・もちろん大丈夫ですけど・・・
あ・・」

【星羅】
と言って店員さんは私の腰を見る。

【聖夜】
「それ・・ベルトから下げてるのって・・・電動ドライバー?」

【星羅】
「はい。
実は私、家具の組み立ても、ストレス解消になっているんです」

【聖夜】
「まあ・・・素敵ですね。
でも、このフラップデスクは・・・
少し難易度が高いですよ〜」

【星羅】
そう言いながら店員さんの顔は笑ってる。

難易度高めの組み立て家具・・・

ああ、早く組み立てたい・・・

子育てとかリモートワークとか、
今の私の心から”うつ”という言葉はすべて消え去っていった・・・

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