【七つの箱 Episode 4〜風結】夢を見るために、休もう|ナナハコ スピンオフボイスドラマ

夢を見るために、休もう。|局アナを目指すDJ・風結と電動ソファ|

冬のリゾートFMでDJを務める風結。
彼女の夢は、いつかキー局のアナウンサーになること。
夢のためなら、オフシーズンだって自分磨きを怠らない。
だからこそ彼女が探していたのは――
「できるだけくつろげるソファ」。
聖夜が紹介した電動リクライニングソファに身体を預けると、風結の頭の中に未来の自分が浮かんできます。
全国放送。
ニュース原稿。
自分が出演する番組。
そして、その隣にはいつか誰かがいるかもしれない。
夢を追い続けるためには、走る時間だけでなく休む時間も必要です・・・

【ペルソナ】※舞台設定はインテリアショップ『ナナハコ』
・風結(ふゆ:25歳/CV:上町侑生)=局アナを目指すリゾートFMのDJ
・沙羅(さら:22歳/CV:岩波あこ)=パートナーとの関係に悩むかけだしの声優
・聖夜(いぶ:31歳/CV:山﨑るい)=家具ショップで働くインテリアコーディネーター

【風結】
「ヘプバーン、きれいですねえ」

【沙羅】
「そうだよねえ・・・
って、え?」

【風結】
「あ、ごめんなさい。つい」

【沙羅】
「いえ、わかります・・・
ぼくもさっきおんなじだったから(笑)」

【聖夜】
「いらっしゃいませ」

【風結】
「できるだけくつろげるソファ、ってありませんか?」

【聖夜】
「くつろげるソファ、ですね」

【風結】
「はい。私、リゾート施設でウィンターシーズンだけDJをしてるんです」

【聖夜】
「まあ、素敵〜」
 
【風結】
たいていの人は、この反応。

でも、嘘ではない。

私は、風結。
名前の通り、冬になるとウィンターリゾートを楽しむ人たちに
トークと音楽を届けている。

もちろん、目標はもっと大きい。
いつかはキー局の局アナになって、全国放送で人気者になること。

っていうと、”え?オールドメディアじゃね?”
って最近の友だちは返してくるけど。

いい。そんなこと関係ない。
オフシーズンでも自分磨きを欠かさずに、局アナを目指すんだから。

今日ここ、インテリアショップ『ナナハコ』にきたのは
そのためのアイテム選び。
簡単にいうと、くつろげるソファ。

オフの時間はそのままゆったりくつろいで、
仕事の前もリラックスしながら台本チェック。
ときには、座ったまま発声練習。
って・・・

【聖夜】
「電動リクライニングソファ、とかはいかがですか?
デンリクソファ」

【風結】
「デンリクソファ?
そんな高いのはちょっと・・・」

【聖夜】
「意外とそうでもないんですよ」

【風結】
本当だ。この値段なら私のギャラでも買えるかも。
デンリクソファへ座った私に、店員さんはリモコンを手渡す。

【聖夜】
「実際に座ってみてください」

【風結】
「はい・・・」

【聖夜】
「背もたれを少しだけ後ろに倒して、足を水平に」

【風結】
「よし・・・こんなもん?」

【聖夜】
「それがテレビやスマホを見るとき、首に負担をかけない角度です。
今度は、背もたれを後に深く倒して、ひざの角度を135度。
つま先が心臓と同じくらいの高さにしてみてください」

【風結】
「はい・・・え・・・?」

【聖夜】
「これを、ゼログラビティ、って言うんです。
無重力の状態。
心臓への負担が減って、むくみがとれますよ」

【風結】
「すごい・・・」

【聖夜】
「あとは、背もたれを水平まで倒せばベッドの代わりになるし、
真ん中の座面を倒せばテーブルになります」

【風結】
「ああ・・飲み物が置けるんだ」

【聖夜】
「あの、声のお仕事って、体調管理とかいろいろ大変なんですよね」

【風結】
「まあ、そうですけど・・・」

【聖夜】
「精神的にも肉体的にもしんどいとき。
きっとここに座れば、なにも考えずくつろげるんじゃないでしょうか」

【風結】
確かに・・・

いつになるのか、まったく未知数だけど、

ここに座っていると、局アナになった自分が想像できる・・・

自分の出てる番組を見ながらニュース原稿をチェック。
座面を倒したテーブルにはシャンパングラス・・・

乾杯する相手は・・・いるといいな。

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